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やっぱり音楽はええのう…

わしは40代でありながらも心の一部が子供のままなせいか表情によっては20代に見られることもある爺さんだ。


かつてわしはミュージシャンになってファンに惜しまれながら若くして他界するという妄想を抱いていたのだが、その夢を叶えることなく、諸々の事情により人生のレールから脱落してしまった。


それでも20代のうちはまだ音楽を聴いていてギターで曲を作ったりもしていたが30代になるとこの世の全てがどうでもよくなり、他界することとセックスのことだけを考えながら無駄に生きながらえてきた。


そんなわしだったが、最近またSpotifyでいろいろと音楽を聴いている。


右脳型リスナーのわしは歌詞主体で左脳型のラップ/ヒップホップを毛嫌いしていたが今はジャンルにこだわらずに聴いている。


相変わらず洋楽ばかり聴いたり英語曲を作ったりしてるが、オリジナル曲で日本語を採用しはじめたこともあり、日本語曲もときどき聴いている。


20代のころはロックを聴くことが多くて、世代的にオアシスやニルバーナ、フー・ファイターズ、ウィーザー、レッチリ、レディヘなどをよく聴いていた。ハードロックやメタルは中学時代以降は聴くことはほとんどなかった。ロックのルーツを辿ってカントリー/フォークやブルースを聴いたりもしていた。アレサ・フランクリンやモータウンなど60〜70年代のソウル/ファンクもよく聴いていた。今と違い、ジャズにはほとんど興味がなかった。


ニューウェーブとか、80年代の希望と絶望が入り混じったような雰囲気も大好きで、コクトー・ツインズとかデペッシュ・モード、ザ・スミスやザ・キュアーなどをよく聴いていた。The Slitsというガールズバンドのファンで、白人女性とセックスをする妄想をしながらシコシコしていた。Garbageのシャーリー・マンソンも好きだった。


わしはかつて、リアム・ギャラガーやイアン・ブラウン、ジョン・レノン、ポール・マッカートニー、カート・コバーン、アンソニー・キーディス、ジム・モリソンなどの歌い方を真似て車の中で歌の練習をしていた。(PTSDを患ってる今となっては車を運転していたことが信じられない。) ビョークなども挑戦したが無理があった。


昔はメロディ重視で音楽を聴いていた。今でもその兆候はあるが、昔よりは雰囲気とか音作りを聴くことが増えた。最近の曲はみんな似たようなメロディラインばっかりなのもその理由かもしれない。


自分自身で音楽を作ってると音作りの大変さが分かるから音作りをたしなむようになった。


例えば昔一聴して「大したことないな」と思ってた90年代のUKバンドのThe Verveなんかにしても、メロディはショボめなんだけど音と雰囲気が良くて冬に散歩しながらBGMとして聴くにはいい感じだ。冬のUKと言ったらやはりレディヘとTravisだなあ、トラヴィスはメロディも美しくて良い。コールドプレイは"Yellow"だけだしなあ、黄色人種的には曲名が良いな


わしとほぼ同世代のザ・ストロークスも当時はライバル視してあまり聴かなかったし、メロディはギターのフレーズをなぞっただけでショボめなんだけど逆にそのショボさがラフなギターカッティングに合ってて適当に聞き流しながら街中を走り回るのにはうってつけだ。


そんな風に昔はただのB級バンドと切り捨てていたバンドを再発見したり、日本のロック雑誌やラジオでは取り上げられなかった掘り出し物アーティストを発見している。


家にいるときはジャズとかローファイ・チル系、ヒーリング系の音楽しかほとんど聴かず、アパートの隣人のテレビの音や物音が気になるのでほとんど常にイヤホンか耳栓をしている。こんな生活にはもううんざりなのでいい加減あの世に行きたいわい…


プレイリスト作りもまあそれなりに楽しんでて、朝、夜、夏、冬など時間帯と季節に分けたり休憩時間などシーン別に作ってる


やはりギターの音が好きだから外ではインディーロックとかポストロックみたいなのを聴くことが多いな。今年の夏はレゲエ/ダブを聴いていたがやはりボブ・マーレイだけ別格だった。ワシもレゲエっぽいギターリフを作ったがどこに行ってもはみ出し者のわしがやるとやっぱりちょっとレゲエから脱線してしまうのう (↓はコロナ期に作ったレゲエ風ギター。左上は当時の仮タイトル)



夜酒を飲みながらジャズを聴くのと、冬の夜に外を徘徊しながら冷たく歪んだギターサウンドを聴きながらヘラるのが一番好きだな


心を強くしようと何度も試みてきたがやはりわしの脳は根っからのメンヘラ気質で、気を強く持ってもちょっとしたことですぐにヘラってしまう。そんなヤワな心を持った自分を好きになりたいが、社会生活を送るにあたってはデメリットしかないからのう…


そんなわけで音楽をまた聴きはじめたわけだが、もうどうでもよくなってきてもいる。真新しい音楽はもう生まれないし、AIで曲作れちゃうし、世界に絶望している


それでもわしは音楽が好きじゃの

音楽で人は救えんがのう…


合唱

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