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| 多重婚を望む孤独なポポたん |
40年生きてきてわしはもう自分が圧倒的なまでに孤独な存在漢であることを悟りましたわい
わしはまず、女という生き物がとても好きで、毎日女のことを考え、この世の全ての女性と付き合ったり、結婚をしたりセックスをする妄想にふけってきたものだが、わしは結婚はおろか、女性と付き合うこと自体が困難な人物像であることを遺憾無く痛感したのじゃな？
わし、発達障害。
それすなわち、発障の地。
といわんばかりにそれなりに頭の良いタイプのADHD & The ASDsというバンドのギターボーカリストであったため、こだわりが強く、突如として大声を上げたり奇抜な振る舞いを垣間見せる、規則正しくて几帳面で潔癖症の完璧主義者の意識高いおやっさんでありながらも、ろくでなしのブルースギタリストでもあるようなやさぐれ喫煙シガレッツ&アルコホリック縄文人(注1)みたいな存在漢であり続けたらしい…
えぇぇ！！？？まぁじぃでぇえ！！？？？
と尋ねられても、「ベトナム人とあなたはどちらがうざいのでしょうか？」 と自問自答せざるを得ず、それほどまでに無重力空間からさえもはみ出しつつあるはみ出者、それこそがこのわしという存在であった
ようするにどこへ行ってもはみ出し者な、孤独な人間であることを悟ってしまったのである
自分を信じるんだ！！
と男尊女卑的な草野球夫婦は偉そうに子育てをするが、わしは自分を信じることは不可能であった。なぜなら「自分」というものがそもそも存在しないからなのである。
わしの性質は天候や季節、時間帯、その場の雰囲気、などによってころころと移り変わってしまう。一貫性などまるでなく、自信を持ってお伝えできるのはせいぜい「わし、音楽が好きでギターと歌もまあまあ上手いし、右脳型の人間なんで、英会話の発音も左脳型の通訳の方よりも上手かったりする。そしてその辺の不細工な奴らと比べれば見た目もそこそこ整ってるし、ユーモアセンスもある。一発屋のB級芸人のような勢いまかせの芸や顔芸などもいけるし、シュールな笑いもいける。だからそうだな、タモリや太田光と同じくらいの天才だとは自負してるよ。よろしく。」 としかお答えしかねなかった。
だからそう、結婚は出来なかった。
わしは結婚をするのが本当に怖くてなあ…大人の責任を負ったりするのがすごくめんどくさくて逃げ出しちゃったんだよね
もちろん、人間の本質を真剣に考慮した上で、結婚は古くさいシステムだという結論に達したが、それにしたって、ただ単に一人の女をババアになるまで愛するのがめんどくさかったんだよなあ。どうせ若い女子に目移りするし、なにより、この世の全ての女性と結婚出来ないのなら結婚なんて無意味だとそう固く信じていたのだよ
そんなわけで何度か女性と交際はしたもののいずれも短期バイトのような関係で終わってしまい、最近もいろんな自分を演じながらいろんなタイプの女性と政略的に交際する妄想にふけりながらマッチングアプリケーションを行っていたがやっぱワシには無理だ…
ワシさあ、ネットとかで調子こいて自分を演じて書き込むと結構反響あったりするんだけどよ、いざ実際に会ったりとか、期待されたりすると逃げ出したくなっちゃうんだよね。自分の世界に逃亡したくなってしまいます。とてもつらいです。。こんな自分が不甲斐なかった。。。
そうですね、、、、ありがとうございます。。
そんな風に愛着障害を持った、破壊と創造の化身ともいえる八重人格の参謀長官のような、もはやネコでもイヌでもなく、ネコとイヌの共通の祖先、言いかえればASDとADHDの共通の祖ともいうべき忍術使いであるワシはよくマクドナルドの店員の方に「スサノオ様でしょうか？(注2)」と尋ねられるのであるが、そのたびにワシは「確かにまあトリックスター系ではあるがあんなサムライマックみたいな奴とは一緒にしないでいただきたい」と丁重にお断りしなくてはならないのである。
つまり、人付き合いが荒い、の一言に尽きるのであり、女性はおろか男子生徒とさえ上手く付き合うことが出来ないのである。
はぁ…しょぼんだわぁ…
以上を持ちまして、人間関係を諦め、人生を悟らせていただきます。
合掌
-あとがきと解説-
人間関係はほんとうに難しい。元々構ってちゃんなメンヘラ傾向のあった私は自分の全てと完全にマッチングする相手を望んでいたものだが、そんなことは不可能だと悟り、「人間関係は広く浅くでいい」と言い聞かせてきはしたが、言葉では分かりつつも、割り切り能力や柔軟さに欠ける私には難しかった。もう孤独を受け入れて望みを断捨離して悟りを開くしかないのでしょうね。
