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「女優ビッグバン」制作日誌 Day 13-23 悪魔のリズムのラスト・ラン

パート①  パート②

Day 13 (4/14 Fri)

家で昨日録ったボーカルを編集していた。

録り直す必要のあるパートは特になくて一安心。


昔だったら時間の配分と見積りを誤って「今週いっぱいで仕上げる」と息巻いていただろうが、時間に対する見当識に欠けるADHD患者のオレもさすがにいい加減学習しまくってきたため、一週間延ばして来週いっぱいで音楽と動画を両方仕上げるのを目標にした。


早く作品を仕上げたい気持ちが強かったのか、AV女優の死を謳った作品に対する責任感を感じたのかは分からないが、この日のブラウザ履歴にAVを見た痕跡はなかった。



夜は不評の映画エクソシスト2を観た。確かにいろいろと不満が残る作品であり、特にラストでは本来なら悪魔との壮絶な格闘をすべきリーガンはただテンパってるだけなのが残念すぎたが、基本的なコンセプトは悪くはないと思った。「コクモ」という日本語っぽい名前が連呼されるシーンは素晴らしかったし、美しくさえあった。それだけに非常に残念である。もう少し制作に時間をかけるべきだったのだろう。スタッフの感染症等、制作サイドにとってもいろいろと呪われた作品だったようだ。豊潤に成長しサキュバスと化したリーガンの誘惑シーンでは少し勃起してしまった。昔なら確実に抜いていただろうが、生き急いでいるオレは最早そんな気分ではなかった。


映画「エクソシスト2」

Day 14 (4/15 Sat)

雨の土曜という引きこもり日和だったため、一日中家にいた。


ギターと歌のレコーディングと基本的な編集が完了し、この土日でリズムセクションを作ろうと考えた。


とりあえずいつも通りiPhoneGarageBandAIドラマーを使い、しっくり来るドラマーを探したところ、結局は「冷香(YouTube)と同じMayaになった。


iPhone版GarageBand

冷香ではもう制作に時間をかけたくなかったしリズムは特に重要ではない曲だったからタンバリン以外はAIドラマーをそのまま採用したが、今回はリズムが重要な曲だったからAIに任せっきりにせずにAIを参考にしながら自力でチマチマと打ち込むことにした。


Mayaキットとは別に、パーカッションも一部加える必要があったが、天候と気圧の影響かこの日はいまいち頭が冴えず、同じことをグルグル何度も考えたりする状態にあり、何をどうしたらいいのか分からずにボーッとしたりしていた。ついついこだわり過ぎたり凝った事をやろうとしたり難しく考えたりしてしまう癖を抑えるように何度も言い聞かせていた。


当初、セクション間のつなぎ(トランジション)部分は手動で入力するのは面倒だったため、AIを採用しようと思っていた。そのため、他の部分もAIドラマーのMayaと同じキットを使って打ち込む必要があり、ドラムキットのリストの中から探し出した。


最終的にはつなぎ部分も全て手動で入力することになり、AIと同じキットを使う意味は無くなってしまったが他の音に変える必然性も感じなかったので結局そのまま使った。


パーカッションを使う場面(サンバっぽくなるシーン等)のパーカッションに関してはAIドラマーをそのまま使ったが、クラベス(拍子木)とカウベルがうるさいからドラマートラックを複製し、その二つだけ分離して音量を下げた。


午前中はやる気が起きなかったが、ひとたび方向性が決まって作業を始めてからは没頭しはじめ、気づくと14時半になってたので昼飯を食べた。飯を食べてる時は何かを観たり読んだりしないと落ち着かなかったり損をした気分になるオレだったが最近は物事への関心もなくなってネット検索したりSNSを眺めたり新しい本やマンガも読まずニュースもテレビも見ない(部屋にテレビがない)ため、ネタがなかった。映画は観るが昼飯時に観る気にはなれなかった。つい最近ONE PIECE1巻から読破したがそれも終わってしまっていた。そこで特別きっかけもなく久々に「最高のB級マンガ」、トリコを読むことにした。


ONE PIECEの凝りすぎた技名とは対照的に、「ナイフ」「釘パンチ」等、ストレートでダサいトリコの技名が好きだ。時代遅れのムキムキ筋肉の絵も技名同様にダサかっこいい。


頭を切り替えられないADHD患者のオレは案の定トリコに没頭してしまい、17時過ぎまで読んでいたがさすがにマズいと思って作業を再開した。


夜は毎週のことながらカレーを作り、普段は節約のために薄めた焼酎を飲んでるがビールを買い、映画エクソシスト3を観た。評判通りなかなか面白かったが、オレとしては悪魔に取り憑かれたミスター・カラス*を今度は大人になったリーガンが格闘の末に救うという展開にしてほしかった。そのリーガン自体登場しなかったのも残念だった。


映画「エクソシスト3」

その後はまたトリコを夜中まで読んでいた。昨日は我慢出来たオナニーをまたしてしまった。


*M・ナイト・シャマラン作品「ミスター・ガラス」より


Day 15 (4/16 Sun)

夜中までトリコを読んでいたため起きるのは遅かった。天気が良くて出掛けたい気分だったが、人が多い日曜に出掛けてもどうせすぐむしゃくしゃするだろうし、リズムパートを今日中に仕上げたかったので土曜に引き続きリズムパターンの編集にいそしんだ。


マンガに費やした時間を取り戻すため、トリコは読まなかった。(読み出すと絶対に頭を切り替えられない)


仮作成したリズムトラックにギターとボーカルを加えたミックスを聴いてるとテンションが上がってきて、作業に集中することが出来た。


夕方頃にはほぼ仕上げることが出来た。その後寂しくなってLINE友達掲示板に書き込んだりし、そして散歩に出掛けた。いつもチャリに乗ってるからたまには歩こうと思い、見晴らしの良い所まで坂を登り、ビールを飲みながらミックスダウンした曲を聴いて黄昏れていた。


夜はエクソシストシリーズを観返していた。


制作開始から(当初完成予定だった)2週間が経過し、レコーディングとリズム作成は終了した。残るはミックス作業と動画、ジャケット画の制作だ。完成が急がれる


Day 16 (4/17 Mon)

絶対に今週中に制作を完了したかったが、先週末ずっと家に引きこもっていたため出掛けたい気持ちが強かった。平日、特にただでさえ憂鬱な月曜に自宅にこもってると死にたくなるから嫌だった。


それでも作業が絶対優先だったから近所の公園で作業しようと思っていた。コンビニのイートインやカフェで作業する気分でもなく、外で気晴らししたかった。


チャリに乗って目的の公園の前まで来たが、まだチャリで疾走していたい気分だったのでそのまま素通りしてしまった。家の近所では気分転換にはならないため、結局そのまま30分以上も走り続け、気づけばかなり遠くの海に近いエリアまで来ていた。すると、さっきまで天気は良かったのに急に雨が降り出し、天気が不安定なこの時期に予報を見てこなかったこと、こんな遠くまで来てしまったことを激しく後悔した。


だが雨は一時的なもので30分くらいで止み、また晴天になった。いつものようにファミマでミックスサンドを買い、海沿いの公園に向かった。恋という名の一時的な幻想に酔いしれたカップルが多いスポットではあるが、平日の昼間は人は少なめだった。公園のいちばん端のベンチに座って作業をはじめた。


この日は各トラックの音量をオートメーションとリミッターを使って均一化するという事務的な作業に明け暮れた。事務仕事に向かず、かといって体力もないから仕方なくアーティストにならざるを得なかったオレが何でこんなことをしなきゃいけないんだと愚痴をこぼしながらも薬の効果もあり集中して作業出来た。


音楽やるならWindowsよりMacが良いとはさんざん言われてきたが、音楽制作でもこういう事務的な作業はThinkPadやレッツノートでやるべきだなと思った。むかし表計算と音楽制作を足して割ったようなアプリのアイデアを練っていた事を思い出した。エクセルで音楽制作が出来るならオレはSurface Proの中古品を買っていただろう。「音楽は感情の数学」とはよく言ったものじゃわい


途中犬の散歩をしてるお姉さんに発情したりしながらもかなりの集中力を見せ、19時近くまで作業していた。あたりはすっかり暗くなっていた。雨が降った時は遠出したことを後悔したが良い気分転換になり、結果オーライな形となった。


ここんところホラー/サスペンス系の映画を観まくっていた流れで、以前からずっと観ようと思っていたスティーブン・キング原作の映画「シャイニング」を観ながら夜飯を食べた。


その後も軽く作業して深い眠りに就いた。


Day 17 (4/18 Tue)

家に居たくなかったが肌寒かったのでコンビニのイートインで作業した。Cセクションのコーラスの編集に時間をかけた。


昼ごろにやってきた、死んでもいくらでも代わりがいそうなカップルがウザくて暴力を振るいたかったがイヤホンで耳を塞ぎ、視界に入らないようにして作業をしていたが、どうしても話し声が気になるためコンビニを後にし、サッカーグラウンドのある公園に行った。


暗くなるまで作業して帰宅した。ひと通り全てのトラックの音量調整は完了し、あとはイコライジングと最終調整のみとなった。


酒を飲んで夜飯を食いながらスティーブン・キング原作の「IT それが見えたら終わり」を観た。リアリティに欠けるエンタメ志向な作品にいささか萎えつつもそれなりに楽しんだ。現実とファンタジーの調和と言う意味では最近ハマってたナイト・シャマランとか宮崎駿のほうが上だと思ったが、キングの力不足というよりは脚本と監督の手腕によるところが大きいのだろう。オレの音楽や文章も常に現実とファンタジーの混在であり、なかなかの才能を秘めていると自負してはいるが世間にはなかなか理解されないでいる。そんな厳しい現実にさらされながらもファンタジックに酔っ払い続けてることには理由があった——


映画「IT それが見えたら終わり」


Day 18 (4/19 Wed)

完成が急がれ、集中する必要があった為、自宅で作業をした。最終的な音作り作業のため、静かな室内でやる必要もあった。

iPadの負荷を軽減するため、リージョンの分割、切り貼り、オートメーション、リミッターを掛けた各トラックを一旦全て1本のWAVファイル化し、新しいプロジェクトを作ってそこに貼り付けていった。コンプレッサーはかけなかった。


プロのエンジニアはかなり細かくルーティングするのだろうが、プロの"スケッチ"アーティストでしかないオレはドラム、ギター、ボーカルをそれぞれグループ化しただけで済ませた。ボーカルの内、コーラスだけは例外的に独立したグループトラックに送った。


本来なら各パートの音の分離を明確にして聴きやすくするためにEQだけでなく(主にローパス)フィルターを使ったりするが、めんどくさかったのでコーラスだけ軽くローカットして女性的にした。歯擦音のカットも面倒だから大雑把に処理した。


ファンキーでドライなパートが多い曲だからリバーブもあんまり深く掛けたくなかった。GarageBandのドラムは最初っからリバーブが掛かってるからそのままにすることにした。マスターにもリバーブは使わず、ギターとボーカルに薄く掛けた。


アコギにリミッターやコンプレッサーをかけすぎると音が硬くなって本来の温かみがなくなってしまうため、あんまり掛けたくなかった。アコギはもともと音の伸びがある楽器だからあんまり掛ける必要もなく、オートメーションで出だしだけ抑えれば十分だった。


ボーカルには普通にコンプレッサーを掛けたが、強弱の波が特徴のコーラス部分はあんまり圧縮しすぎないようにした。


常に強迫観念に追われてリラックス出来ず生き急いだり人生に不要な縛りを設けて人生損しまくってるオレには常に強度のコンプレッサーが掛かっているため、音楽はあんまり圧縮加工したくなかった。それ以前に単にめんどくさいというのがあった。寿命を圧縮するような強力なコンプレッサーが掛かっているにも関わらず、激しい感情の波をフラットに保つのは困難だった。おそらくオレを造ったエンジニアたちはオレの脳内コンプレッションシステムの閾値(沸点)をかなり低く、リリースタイムを短く設定したままこの世界に放り出してしまったらしい。はた迷惑な話だ。


夕方軽く散歩し、例によって納豆ご飯を食べながら昨日観た映画「IT それが見えたら終わり」の続編を観た。まあまあだったがハリーポッターのほうが全然よかった。道化師のオレとしては、ピエロというのは完全悪であってはならないという絶対的な信念があるため、キング作品としてはかなり期待はずれだった。


映画「IT the end それが見えたら終わり」

Day 19 (4/20 Thu)

この日も自宅で一日中ミキシング作業に追われた。


ボーカル録音の時と同様、音の多いCセクションが難所だった。コーラスの音量、EQ、左右の位置を何十回も変えた。


(特にギターの)鳴りすぎる低音にも悩まされた。メリハリとアタック感のある曲なため、低音の残響は抑えたかった。ボーカルも狭い部屋で録ると200hz前後の低音がかなり強くなってしまうためカットした。マスターチャンネルのEQ200350辺りは下げた。少し下げすぎたが、音がこもるよりはマシだと判断した。代わりにバスドラムとベース(アコギの6)100120を少し上げて、アコースティックな曲ではタブーとされるいわゆる「ドンシャリ」な音作りにあえてした。


リズムも重要な曲とはいえ、ギターと歌をフィーチャーしたかったからバスドラムも抑えたが、動画で見られるようにクラップ(手拍子)はアクセントとしてバス以上に重要なので強調した。


ギターは高(1,2,3)・低(6)・中(4,5)をそれぞれ左、中央、右に置いた。最初は左右の音ももっと中央よりだったがボーカルとの兼ね合いもありさらに開かせた。


部分的にギターの低音がやたらデカくなる箇所があって、レベルをかなり下げても変わらず、おかしいなと思ったら右の中域ギターの5弦で中央の6弦と同じキーを弾いてる部分があって、その部分だけ低音がブーストされていた。そこでその部分の6弦は全てカットした。


Cubasisには全体的な音圧を底上げするMaster Stripというプラグインがあるが、それをドラム、ギター、ボーカルの各グループに掛け、マスターにも掛けて音圧を上げたが、上げすぎるとメリハリがなくなったり低音が強くなりすぎるためこの曲では少し抑えた。Stripで思い出したが、スタジオに行く途中の道から少し逸れると風俗街があって、そこのストリップ場に入りたくてたまらなかったが金がなかったから断念しながらスタジオへ通っていた。仕方がないからスタジオ内で服を脱ぎ、全裸になって歌っていた。


毎度のことながら音作りに悪戦苦闘していたが、これまでの経験上、詰めが甘くめんどくさがりのADHD患者のオレがどれだけ頑張ってもプロレベルには及ばないことは分かりきっていたのであんまりこだわり過ぎないように心がけながら作業し、夕方にはほぼ完成させていた。


気分転換をするために自宅からは少し距離のあるスーパーに夜飯の惣菜を買いに行った。レジの女の子が目当てでもあった。平日だったが、ミキシングのほぼ完成を記念してビールを買って公園で飲みながらタバコを吸い、独創的な人間しか存在しない世界を夢見ながらたそがれていた。


夜はスティーブン・キング映画の「ドクター・スリープ」(シャイニングの続編)を観た。常にイマジナリーフレンドと会話をしているオレには面白かった。悪役の女性のおっぱいを揉みたくてたまらなかったが駄目だ、オレはもう女優を葬ってしまったのだから。


映画「ドクター・スリープ」

Day 20 (4/21 Fri)

音楽をほぼ作り終え、今度はYouTube動画とジャケット画を作る必要があった。


動画は当初はギターは使わず酔っ払いながら激しく身体を動かして歌う動画を撮影しようと思っていたがやっぱりギターも弾きたいと思って弾き語り動画にすることにした。


ギター無しなら自宅アパートで口パクで撮影することもできたしギターも空振りピッキングで音を出さずに撮影することは出来るがそれだとテンション上がらず、実際に声と音を出してパフォーマンスしたかったからスタジオで録ることにした。背景にドラムキットがあったりするほうがライブ感を出せるというのもあった。


先月公開した「AIになりたい」の撮影では1時間でかなりギリギリだったし今回の曲はミスも多くなりそうだから2時間で予約した。昼間はやる気が起きないから夕方にした。


それまでの時間は音作りの最終調整をした。いつもなら妥協したりめんどくさがって直さなかったような部分も今回は再生数伸ばせそうな曲だったこと、一種の集大成的な曲だったこと、歌詞も母国語でちゃんと書いたこと、いい加減結果を出したかったこともあり本気モードだった。


弾き語りはまったく練習してなかったから早めに出かけてスタジオ近くの公園で練習した。アコギ用のストラップがなかったからエレキ用のやつの先っぽにジャージのヒモを通してアコギのネックに結びつけた。


軽く酒を飲んで撮影に挑んだ。ミスするのは確実だったから曲の部分ごとに撮影して繋ぎ合わせて、繋ぎの部分は画像で隠したりフェードインアウト効果を付けて誤魔化そうという算段だった。薬の副作用とアルコールと春という不安定な季節のおかげでかなり苛立っていてちょっとしたことでパニックやヒステリーを起こすような状態で撮影していた。


撮影中、ストラップが肩から滑り落ちたり、ズボンの後ろポケットから背中を通して装着していたイヤホンが外れたりストラップに絡まったりして発狂し、人格と顔つきが豹変して「なんだこれなんだこれなんだこれ!!!!?絡まっちゃったよ絡まっちゃった!!おい!!!この野郎!!!誰だてめぇは!!!」と叫んで気が狂っていたが深呼吸をして落ち着かせた。


普段必要のない所で我慢しすぎたり人生に縛りを設けたり人に気を使いすぎてる分、怒りが爆発すると制御不能になる。こういう時のオレは無敵の状態にあり、痛みも疲労も感じずに予測不能な動きと腕力を見せ、ヤクザやプロボクサーさえ打ち負かしてしまう。その後我に帰り、自分の行いを恥じ、激しい鬱状態に陥る。


だんだんテンションが上がっていき、ジャンプしたりグルグル回ったりコサックダンスしながら弾き語る素晴らしい動画が撮影出来たが、結局それは採用せず、普通のテンションのテイクを採用した。ミスは意外と少なく、一曲まるごと通しで撮った2本の動画を繋ぎ合わせるだけでOKだった。


金曜だし飲み屋に行きたかったが節約のために自粛し、公園で缶ビールを飲んで一服して帰路についた。


早く配信してしまいたかった為、映画は観ずに納豆ご飯をたいらげ、ジャケット用のアートワークを制作した。Day6で仮のアートを造っていたがグロいため没にし、もう妊婦のお腹にビッグバンの画像を加えるだけでいいやと思い急いで作り上げた。


CD babyで曲を配信し、風間ゆみで抜いて眠りについた。

Day 21 (4/22 Sat)

自宅で動画の編集をした。明日の日曜でプロジェクト開始からちょうど3週間になるので是非とも今週中に動画も終わらせたかった。


演奏動画にアニメーションを加えるのが理想だったがそんな時間はなかったので、リズムに合わせて画像が出たり消えたりするパラパラマンガ風の動画にしようと考えていた。特に「広大な子宮〜」のシーンでは妊婦のお腹から音符(おたまじゃくし)が飛び出て、手足が生えて人間やカエルになっていくパラパラマンガを付けたかったが面倒だったし音楽制作に時間がかかりすぎたため、妥協してジャケット画と同じ妊婦画像が表示されるだけの動画にした。


人種差別うんぬん言われることを避ける為にYouTubeには書かなかったが日焼けしてビジュアルが悪化したため急きょモノクロ動画にした。ジャケット画がモノクロだったから日焼けがなくても結果的にモノクロを採用してたかもしれない。YouTubeの説明に書いた通り花とビッグバンアニメーションを追加して仕上げた。すべて手動でクラップ(手拍子)に合わせてチマチマと画像を入れていった。ビッグバンアニメーションは横線と楕円形の2枚の画像を使った。タイミングや位置を合わせるのに苦労した。


動画を限定公開でアップロードし、残るは説明文と字幕、多言語化のみとなった。


ビールを飲みながらカレーを作り、スティーブン・キング原作の映画「ペット・セメタリー」を観た。普通だった。


映画「ペット・セメタリー」

Day 22 (4/23 Sun)

4/2に衝動的に詩を書くことによって始まったこのプロジェクトも今日できっちり3週間が経過した。明日の月曜まで持ち越したくなかったので自宅で集中したかったが、昨日一日中こもってたし天気も良かったので出掛けるか迷っていたが出かけることにした。人の多いメジャーな公園とかに行ったら絶対にむしゃくしゃするだろうと思い、大通りや駅周辺は避けて路地へ路地へとチャリを進めた。


ファミマで弁当を買い、普段素通りしている路地へ入っていき坂を登ると見晴らしのいいマニアックな公園を発見した。ボール遊びも出来ないような小さい公園だったのでガキもいなかった。


弁当を食べ終わって景色を見ながらプクって(一服して)るとスズメバチが飛んできて幼稚園児のようにビックリして怯えていた。


途中でガキ共が来てオレの方にボールを転がしてきたので仕方なく紳士的にボールを返してやった。いちおうの礼儀が身についたガキだったのでまあいいやと思い、YouTubeの説明会にいそしんだ。


何を書いたらいいのか分からず作業の取り掛かりまでに時間を要したが、書き出したら何だかんだと内容を思いついていた。


夕方になりションベンをしたくなったので穴場公園をあとにし、コンビニでトイレを買い、最近発売されてハマっていた、禁断のカフェイン入りチョコレートコーヒーのミニボトルを買って、急坂の上にある、側から見たらただの森にしか見えない、マニアックなのかメジャーなのかよく分からない大きめ公園に行き、日本語による説明文を書き終えた。


寂しかったのでLINE友達の女性にチャットを送り、家路についた。


昨日のカレーの残りを食べながらスラッシャー映画の草分け「サイコ」を観た。同じ多重人格者としてとても楽しめた。「この曲はサイコの影響を受けた」という後付け設定を考案した。


名作映画「サイコ」


AV女優を葬って創造的に前向きに明るく健やかに生きたいという願いからこの曲を作ったオレだったが、この日のブラウザ履歴には「風間ゆみ タイツ」という検索履歴があった。

Day 23 (4/24 Mon)

結局月曜まで持ち越してしまい、家にいると自殺したくなるので近所の公園に出掛けて説明文の翻訳と字幕の作成を夕方までやっていた。多言語化はメジャーな言語に絞った。


夜はスティーブン・キング原作映画「バトルランナー」を観た。つまらなかった。


映画「バトルランナー」


動画を公開し、3週間に渡る「女優ビッグバン」制作の幕を下ろした。あとはSNSで宣伝しなくてはいけないのだが正直もう人間という生き物に嫌気がさしてるからSNSをやる気になれず、神経が図太くて馬鹿な人間に報復をして女性と心中したい気持ちでいる。



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